タイスイーツを作るとき、作り手は「ใจเย็นๆ(ジャイイェンイェン/落ち着いて)」の気持ちを持って作らねばならないものだそうです。
一見簡単そうなお菓子でも何時間もかき混ぜて煮詰めないといけなかったり、
細かい手作業が必要なお菓子だったり。
焦って作ると美味しさが半減してしまう。と、実家がタイ菓子屋さんのタイ人が教えてくれました。
タイのローカルスイーツは歯が溶けるほど甘いものも一部確かにありますが、意外と程よい甘さのものも多いです。
食べたものメモです。
カノムバービン ขนมบ้าบิ่น
鉄板で次々香ばしく焼きあげる、バービンというお菓子。
エアポートプラザの特設コーナーで買ったので50バーツもしましたが、普通の市場で買うともっと安いと思います。
両面の焼き加減がタイにしてはしっかりこんがりで、なんだかどら焼きの皮を思い出します。
ココナッツミルクやココナツの実の千切りが入っており、完全にココナッツ風味。
レシピによりますが、もち米の粉末やでんぷんが混じっているので食感はややモチっとしています。
甘さ控えめで美味しい。
カノムブアン ขนม เบื้อง

タニン市場のブアン屋さん。8個で20バーツ。
外のパリパリ面と白いふわふわした具が面白いブアンという名前のお菓子。
薄皮を焼いて、上に具をポンポン乗せて、最後に半分に折ったら出来上がり。
私が買ったタニン市場のブアン屋さんでは甘い・しょっぱいの2種類から中身を選べました。

中身のアップ
8切れセットなので、甘いを4つ・しょっぱいを4つにしてもらいましたが、味の違いがよく分かりませんでした・・・基本的にどちらも甘めです。
中身の白いふわふわがミルキーでおいしい。温かいうちに食べるよりも、少し常温にしてから食べた方が甘さが抑えられて食べやすいです。
定番タイスイーツ・カオニャオマムアン ข้าวเหนียวมะม่วง
甘いもち米の上にマンゴーを乗せてココナッツミルクをかけた、タイの定番スイーツ。カオニャオマムアンข้าวเหนียวมะม่วง。
揚げたお米のカリカリした食感が良いです。
甘いもち米+果物という組み合わせは鉄板なので、マンゴー以外にもドリアンやバナナ、カヤジャム、ラムヤイなどなど、恐らく他にも色々な種類があります。
もち米なのでたくさん食べ比べはできませんが、パッと見で一体なにか分からないような具が乗っていても食べてみれば美味しいということはよくありますので、ぜひ試してみてください。
ブアローイบัวลอย /タオトゥンเต้าทึง
ココナッツミルクや豆乳、生姜汁に具が浮かんだブアローイは味・色合いともに色々な種類があります。
お店によっては甘すぎたり甘さ控えめだったり。市場なら袋に入った小さい持ち帰りサイズもあるのでおやつ替わりに試してみてください。
こちらはタオトゥンเต้าทึง。
口に合う甘さのものさえ見つかればなかなか美味しいスイーツ達です。
>>> チェンマイ・チェンプアック市場(夜)のブアローイ・タオトゥン屋台

ルークチュップลูกชุบ
フルーツを模したような、一口サイズの可愛いタイスイーツ。
妙につやつやしていますが手でつまんでもべたべたしません。
豆から作られたペーストで出来ており、味も甘すぎなくて美味しいです。練り切りのタイバージョンのようなものじゃないでしょうか。
ココナツ風味は強めなので、ココナツが苦手な方には不向きです。
カオトムマッข้าวต้มมัด
バナナの葉に包まれた、もち米スイーツ。「カオトム」は茹でたお米・「マッ」は結ぶ、の意味です。
食べてみると意外と甘さはかなり少なく、日本のおこわのようです。
👆の画像はピーナツ入りですが
- バナナ入り
- バナナとナッツ両方入り
もあるそうで、バナナ入りはバナナの甘さがあるのでその分甘いとのこと。
このスイーツを教えてくれたタイ人の方によると、「自分はタイスイーツのなかでこのバナナ&ナッツ入りが最も好き」だそうです。
カオニヤオナーヌワンข้าวเหนียวหน้านวล&カノムモーゲーンขนมหม้อแกง

どちらも1つ10バーツ
奥:カノムモーゲーン/ขนมหม้อแกง
手前のカオニヤオナーヌワンは、真っ白でもったりした見た目の可愛いタイ菓子。黒豆がアクセントです。
カオニヤオ(モチ米)が底になっていて、その上はかなり濃いココナッツミルクのふんわりもったりゼリー(クリーム?)になっています。
しょっぱさが意外と効いててくどくありません。ただしココナッツミルクが濃厚すぎて、食べたあとは胃に油分を感じました。
そして奥のカノムモーゲーン。プリンのような食感と味で、表面のおこげが良い感じ。とても美味しいです。
私がいつも買うお菓子屋さんでは豆味と卵味の二種類があり、なんとなく卵の方がよりプリンぽい気がします。
リピ―トして食べている数少ないタイ菓子の1つです。
ガラメー/กะละแม
カラフルな三角形のお菓子。
タイでは昔から庶民のお菓子として食されており、ソンクラーン(水かけ祭り)の時にはお寺へ持っていったり親戚に配るために、皆で協力してたくさん作る風習があったそうです。
ゼリーっぽいですが主な原料はタピオカ粉ともち米粉、ココナッツミルク、砂糖など。食感はむにょむにょしています。
カラフルな色はドリアン味やイチゴ味で、画像右端の真っ黒なものは何味かと思いきや、なんとココナッツ味(基本的にどれもベースはココナツ味ですが)とのこと。
黒の色素はココナッツの実の部分を黒くなるまで焼いたものから来るらしく、なかなか斬新なレシピになっています。
そして、👆の画像左端の葉っぱに包まれたものも同じガラメーです。
バイトゥーイという名の葉で包まれているため、購入後袋を開けた瞬間バイトゥーイの良い香りがしました。

ガラメー(バイトゥイー包み)の入った袋。
バイトゥーイそのものは他の様々なタイ菓子に香りづけとして、色付けとして頻繁に使われています。

葉っぱを開けるとこんな感じ。
味はオリジナルレシピで、パームシュガーを煮詰めたらこんな色になるそうです。
どれもすごく美味しいわけではないけれど、日本のボンタンアメと思えば懐かしくも思えます。
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